先日まで渋谷に住んでいた。
道玄坂を登り切ったところから少し行った、神泉のあたりだ。
今年の6月頭から住み始めて、12月の中旬に出ていったことになる。
何回かの安アパートや同棲や人の家にさんざん転がり込んだあと、
初めて風呂のある家に住もうと思って借りた家だ。
住み心地はとても良かった。(家のすぐ裏にラブホテルの屋上があったが)
僕の何かを邪魔する者もおらず、さんざん怠惰な生活を好き勝手送ることができたのだから、短いけれど安寧の日々だった。
その幸福な日々は終わったのだけれど、いまだ残る思慕。
だから少しずつ、つづります。
渋谷望郷譚。
君の愛情は塩辛いオムレツみたいだ
と彼女